発達障がいでも着実に成長
中1の11月に入塾したDさん。入塾時の成績は学年平均点プラス7点という状況でした。それまで徐々に点数が下がり続けていたため、ご家庭では心配になって塾を探すことになったのです。
入塾後の変化は目覚ましく、中1の1年間の自己平均点は学年平均点プラス32点まで向上しました。
学年平均点を下回ることはなかったものの、Dさんの第一志望校は染谷丘高校。当時の成績のままでは、中3時の合計点は250点前後となり、染谷丘高校の受験は厳しい状況でした。
具体的な指示からルーティン化へ
Dさんは広汎性発達障害の診断があり、抽象的な説明では段取りなどが理解しにくい特性がありました。そのため、ご家庭からは「指示を細かくしてほしい」という要望をいただいていました。
しかし、塾としてはDさんの様子を観察した結果、「ルーティン化」すれば問題ないと判断しました。当塾の自由で自立的なスタイルについて、親御さんは「選択肢が多すぎて子どもが迷うのでは」と心配されていました。
確かに最初は「どこの席に座ればいいかまで指示が必要」という状況でした。しかし、Dさんは自分なりの考えや希望を持っているお子さんでした。「授業の流れ」さえ覚えてしまえば、その枠組みの中で自分のやりたいことを自由にできる当塾のスタイルが、むしろDさんにピッタリ合っていたのです。
中2から飛躍的な成長
Dさんの真価が発揮されたのは中2からでした。中2、中3の自己平均点はそれぞれ学年平均プラス82.0点、プラス83.0点という素晴らしい成績を維持しました。
中3になっても成績が下がることはありませんでした。
染谷丘高校は信学会模試でもS判定だったため、「併願しなくても良いのでは」という親御さんの意見もありましたが、Dさんは自分の判断で併願を希望しました。
上田高校も十分狙える成績でしたが、Dさんの第一志望校への想いは変わることがありませんでした。そして、染谷丘高校の受験に臨んだのです。
自分らしさを大切にした指導
Dさんのように発達障がいの診断があるお子さまの指導経験も当塾には豊富にあります。
Dさんの場合、親御さんの心配とは裏腹に、自分の意見や考えをしっかり持っているお子さんでした。特性上、あいまいな表現は理解しにくいものの、すべて指示通りにやらせれば良いというわけではない、貴重な事例でした。
発達障がいの診断があるお子さまこそ、自由で柔軟性のある塾のスタイルが適している場合が多いと考えています。それぞれの子の特性に合わせて対応しやすい環境だからです。
当塾では個別指導だけでなく、プリント演習、動画授業という選択肢も用意しています。特に発達障がいのお子さまは動画授業との相性が良いケースが多く見受けられます。
このような選択肢の豊富さも、それぞれの特性に対応しやすい環境づくりの一環です。
染谷丘高校に見事合格
そんなDさんは、安定感のある受験で見事に合格を勝ち取りました。
染谷丘高校への合格に加え、併願で受験した上田西高校の特進クラスにも合格という、素晴らしい結果でした。